It's a Wonderful Life.-Family Plan.-

第5話 Without You.
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 自宅だろうが旅行先だろうが、幼い頃に確定された目覚めの時間というものは変化することが無いようで、いつもとほぼ変わらない時間に目を覚ましたのは、隣でまだ眠っている伴侶を驚かせるために予定よりも前倒しのフライトでケアンズに飛んできたリアムだった。  そっと顔を横に向けると穏やかな寝息とそれにふさわしい表情で、眠っていても整っている顔が見えて自然と笑みを浮かべてしまう。  昨日、予定よりも早くこちらに駆け付けたリアムだが、機内で知り合ったドイツ出身の二人組の女性とアイスクリーム屋で再会し、フレーバーについて話していた所を慶一朗に見つかると言う、喜ばせたい相手を己の軽率な言動で怒りと悲しみに沈ませてしまうという失態を犯してしまっていた。  タイミングの悪さもさることながら、サプライズが劇的に苦手だと自覚しているのだから率直に一日でも早く会いに行きたいから行くと伝えれば良かったと、昨夜慶一朗曰くの悲しませた責任を取っている最中に情けない顔で告白したことで、目撃したことへの溜飲を下げてくれたのだが、自宅とは違ってチョコレートを使っていないのに罰ゲームと称してあれやこれやと結果的には二人で盛り上がったことを思い出してしまい、視線を素肌の胸元に落としたリアムの目に昨夜の痕跡が飛び込んでくる。 「……やり過ぎたな」  一日と半日の別離と悲しませたという反省とベッドに入る前に慶一朗が見せた横顔に心身ともに限界まで盛り上がった結果をまざまざと見せ付けられて溜息を吐いた後、そっとベッドから抜け出してカーテンを開けてテラスへと出る。  早朝のケアンズの光景はシドニーでは経験できない-最もシドニーでも沿岸部に暮らす人たちは似たような景色を毎日見ているかも知れない-為、柵に手をついて朝の空気を吸い込んでいたリアムは、マリーナから静かに出ていくセイリングヨットに目を向け、何処に向かうか分からないが良い旅をと、唯一知っていると言っても過言ではないフランス語を呟き手を振る。 「ボン・ヴォヤージュ」 「……誰か旅に出るのか?」  リアムのそれに欠伸混じりの声が背後から重なり、顔だけを振り向けるとそこには大きな欠伸をしながらバスローブの腰紐を結んでいる慶一朗が立っていて、リアムの隣に同じように並ぶとおはようのキスを頬にくれる。 「うん、おはよう」  起こしてしまったかと苦笑しつつキスを返し横に並んだ細い腰に腕を回すと肩に自然と頭が預けられ、その仕草からも昨日の己の失態を許してくれていることに気づき、髪に顔を寄せて匂いを確かめるとくすぐったそうな小さな笑い声と疑問の声が流れ出す。 「セイリングヨット?」 「うん」  今日のような晴天の下、白い帆を風に靡かせて海の上を進むヨットの姿は絵になるだろうし、憧れを抱くものからすれば眩い物だろうと小さく笑うと慶一朗がそういうものかと不思議そうに呟いた為、付き合う前に友人のクルーザーに乗って遊んでいたと教えられたことを思い出す。 「そういえばケイさんの友人にクルーザーを持っている人がいたって言ってたな」 「ん? ああ、いるな」 「どれぐらいの大きさだった?」  ホテルのテラス側はマリーナに面していて、眼下に並ぶ大小さまざまなプレジャーボートからクルーザーの中に似たような大きさはあるかと問いかけたリアムは、首を傾げた後に眼下のマリーナの一番外側の突堤に係留されているクルーザーを指差されて目を見張る。  マリーナの出入口に最も近い突堤に係留されていることから、他の突堤と突堤の間のスペースには入らない大きさだとは理解できるが、ホテルの部屋から見下ろしていてもその大きさは多少なりとも理解できたため、随分大きなクルーザーだなと感心したように笑う。 「いや、あれの二倍ぐらいの大きさはあるんじゃないか?」  専属の船長がいて、あいつが乗るときはいつもその船長に操縦してもらっていた筈と答えると、リアムがあんぐりと口を開けてしまう。 「それ、普通のクルーザーじゃないだろ」 「そうなのかな? あいつの持っている中じゃ小さい方だと言っていたから良く知らない」 「……」  幸か不幸か慶一朗の興味のないことにはとことん興味のない性格故に友人の所有するクルーザーがシドニー近辺で同じように船を持つ人たちの間では噂になっていて、実は密かに羨望の眼差しで見られている事などつゆ知らず、いつもそれに乗るときには唐突に呼び出されていたからあまり良い思い出がないと苦笑し、呆気に取られているリアムの頬にキスをする。 「お前はボートやクルーザーを持ちたいとは思わないのか?」 「俺はどちらかと言えば車だなぁ」  医者という職業柄年収等は平均よりも上回っていて生活や趣味にお金を掛ける事が出来る暮らしを送っているが、同僚たちの間では高騰しているシドニー市内の不動産をいかに入手するかだのクルーザーを所有したいだのという話題で盛り上がっている事を二人も知っていた。だが二人の物欲はフィギュアの収集や車の手入れの為の工具類やキャンプ道具を買い求める程度と収入からすればささやかすぎるものに向けられていた。  そんなささやかながらも唯一金を掛けると言っても良い趣味がリアムは車のカスタマイズだった為、それだけで十分だと笑うリアムに慶一朗が背中に腕を回して全身で寄りかかる。 「ケイさん?」 「……ケヴィンのクルーザーはどれぐらいの大きさだろうな」 「うん、どれぐらいだろうな」  眼下のマリーナに並ぶものの中で最も小さな物でもきっと楽しいだろうと、慶一朗から聞かされただけでまだ直接会ったわけではないがそれでも不思議と嫌な感じのしないヨンソンという男が所有するクルーザーについて笑い合っていた二人だったが、慶一朗がリアムの髭を頬で確かめるように顔を寄せた為、くすぐったいと思わず首を竦めてしまう。  その時、昨夜二人でじゃれ合いながら入ったバスタブに投入したバスオイルの匂いがふわりと立ち上り、珍しく腰に直接それが作用してしまったようで、軽く驚いている慶一朗の腰を両手で抱き寄せて鼻先を擦り合わせる。 「……ケイさん」  鼻の頭同士を触れ合わせながら小さく名を呼んだリアムの体の変化に気付いたように慶一朗の目が丸くなり、バスローブの上から尻を掴まれて小さく息を飲んでしまう。 「……やりたくなったか?」 「……うん」  ケイさんの匂いを嗅いだら急にやりたくなったとバスローブの襟元をはだけさせる様に顔を寄せるリアムの言葉に慶一朗が顎を上げて小さく笑い、ハニーブロンドを抱えるように腕を回す。 「どうしようもない王子様だな」  今日一日をお前と不良オヤジ達と楽しみたいから中に出さないのなら付き合ってやると囁くと抱え込んだ頭が何度も上下し、くすぐったいと声を立てて笑ってしまう。 「挿れるのはナシだぞ」 「……うん。それは夜のお楽しみに取っておく」  やはりバカンス先でのアヴァンチュールは夜が本番だろうとリアムに笑われて確かにとその頬を両手で挟んでにやりと口の端を持ち上げた慶一朗は、同じような顔で頷く伴侶の鼻の頭にキスをし、いくら旅先で開放感があるからとベランダで朝っぱらから抱き合う光景を誰かに見せるつもりはないと笑ってベッドに連れて行けと自宅にいるときと同じ顔で命じ、リアムもいつも通りの気軽さで慶一朗を抱き上げると二人一緒にベッドに倒れ込んで盛大に軋ませるのだった。    店に溢れる音と光に合わせて気持ち良さそうに踊る慶一朗を少し離れた場所で見守っているのは、毎週末遊びに行く親友が経営するナイトクラブにいる時と同じように慶一朗に踊ることを許されなかったリアムだった。  世界一の男前のリアムが踊るとその辺の有象無象に目を付けられてしまう、そんなことは許さないと慶一朗が言い張った為にリアムは余程のことがない限りは楽しそうに踊る慶一朗を見守ることしかできなくなっていた。  その様子をシドニーで何度も目の当たりにしているゴードンがここでもそうかと呆れた声をあげるが、シドニーだろうがケアンズだろうがリアムの男前さに変わりはない、だからアイスクリーム屋で飛行機で知り合った女2人にナンパされるんだと、昨日のことをまだ根に持っている顔で慶一朗が言い放ち、リアムが何も言い返せずにガックリと肩を落としたのを不思議そうな顔でヨンソンが見つめていた。  今日は朝からゴードンとヨンソンの誘いでヨンソンが所有する30フィート超のクルーザーでトローリングを経験し、居住スペースにある簡易キッチンでバーベキューの用意をリアムが行い、初めてリアムが料理をする姿を目の当たりにするゴードンとヨンソンがその手際の良さに舌を巻く程テキパキと準備を行い、突き抜けるような晴天の下、波に揺られながらのバーベキューを満喫したのだ。  ヨンソンもゴードンもそれぞれ独身暮らしが長く仕事も忙しいために料理と呼べるものはほとんど作ることが無く、お気に入りのレストランやテイクアウェイ専門店を発掘してはそこの料理を買って帰るぐらいだった。  その2人がリアムの手際の良さに感心し、作られる料理ー不思議なことにバーベキューグリルでスーパーで買い求めた割引シールが貼られていたラム肉を焼いたりマッシュルームを焼いただけなのにいつも食べるものよりも美味かったーに感動すら覚えて舌鼓を打ったのだが、この中で最もその恩恵に預かっている慶一朗は当たり前の顔でリアムが皿に盛り付ける肉が切り分けられるのをナイフとフォークを構えて待っているだけで、その光景を目の当たりにしたヨンソンなどは王子様というのは傅かれるものであって甲斐甲斐しく世話をするものではないだろうと思わず言いたくなるほどの世話ぶりをリアムから受けていた。  そして何よりも驚いたのはーこれはゴードンも初めて目の当たりにして思わず絶句してしまうほどだったー、リアムが己の皿の上で切り分けた肉を己が食べるよりも先に慶一朗の口元に差し出すという光景だった。  当たり前の顔で己の口元に差し出される肉を食べて美味いと一言呟いた慶一朗に2人が呆気に取られ、子供じゃあるまいしと呆れたように言葉を投げかけようとした時、今度は慶一朗がリアムに己の皿の肉を食べさせたのだ。  互いに一口目を食べさせ合う光景はゴードンやヨンソンからすれば目を疑うような光景だったが、2人が当たり前のことをしている顔だったため、2人にとっての大切な儀式のようなものだろうと察し、皮肉や呆れを口に出すことはなかった。  そんな、一見すれば周囲の目を何も気にしない浮かれたカップルかと思われる行為にも意味があるのかも知れないとヨンソンが気になったようにリアムを呼び、スツールを回転させて向き直ったリアムに船の上でお互いに料理を食べさせ合っていたのはあれは何だと問いかけて微苦笑を浮かべさせてしまう。 「……儀式のようなもの、かな」 「そうなのか?」 「ああ……ケイさんは家庭の事情で食べることに対して興味が薄かった」  そんなあの人にどうすれば食べることに興味を持ってもらえるかを思案した結果、一口目を俺が食べさせることだったと肩を竦め、ヨンソンの肩越しにゴードンが興味深そうな視線を向けてくることに気づいたリアムが苦笑を深める。 「一口目を食えば後は食う?」 「ああ」 「……まるで雛の餌付けだな」  ヨンソンのその言葉はリアム自身常々思っていることだったために何も言わずに小さく頷くが、いつからだったか忘れたがケイさんからも食わせてくれるようになったと笑みを浮かべると、ヨンソンがグラスの中のウィスキーを飲み干してカウンターにそっと置く。 「バーベキューの用意をするときも思ったしさっきのディナーの時も思ったが、お前が一方的にあいつを甘やかしているように見えたな」  この3日間、ゴードンが珍しく面白い男がいるから紹介すると言って紹介された慶一朗と行動をともにしているが、医者という強烈な個性の集まりの中を飄々とした態度で渡り歩く慶一朗は一見すれば優男に見えるがその実かなりの図太い神経を持っているしまたそれに相応しい度胸も持っていることをヨンソンは感じ取っていた。  親しくなれば顔を見せるふてぶてしさやキャリアも地位も名声も己よりも遥かに持つ自分達を相手にどこまでの言動ならば許されるのかを実は密かに測っていたことにも気づいていたヨンソンがリアムにお前のそれは不要なものではないかと言外に問いかけると、確かにあの人は甘やかさなくても1人で何でもできるとヨンソンの言葉を認めるように頷くが、細いグラスのカクテルを飲み干した後にそれでもと言葉を続ける。 「あの人は本当に今まで一人で頑張ってきた」  生まれ育った国ではない他国で医者という職業を選択した以上、私情を堪えなければならない場面をいくつも経験してきただろうし、その中で歯痒い思いを何度もしてきているだろう。  だからではないが、そこから離れた時には目一杯甘やかしたいし甘えて欲しいと笑うリアムにヨンソンもその向こうで黙って話を聞いていたゴードンも何も言えずに手元のグラスを見つめてしまう。 「……公私の区別を付けられる人だし、何よりもあんなにも楽しそうに踊っているケイさんを見られるんだ、少しぐらい甘やかしても何も問題はないだろう?」  ヨンソンに向き合っていたスツールを回転させてダンスフロアへと目を向けると慶一朗が音と光に合わせて体を揺らす姿が見え、本当に楽しそうだとそれを見ているだけで満足だと教えるようにリアムが笑みを浮かべるが、リアムの視線に気づいた慶一朗がこちらを見た後、立てた人差し指を唇に宛てがい、リアムに向けて小さく指を弾く。 「……お前達の仲の良さは十分に分かった」  だから独身男の前でそれを見せつけるなと、目元を少し赤くしながら何かを受け取るように手を振ったリアムにゴードンが今度ばかりは我慢ができずに呆れたように言い放ち、その言葉にリアムが我に返って顔中に赤みを広げてしまう。 「それにしてもケイもお前も面白い男だな」  慶一朗とは二日前に、お前とは今朝知り合ったばかりだが初めての人間と一緒にいてこんなにも楽しいのは久しぶりだとヨンソンが笑い、バーテンダーにドリンクのお代わりを注文しゴードンも同じものを頼むが、ダンスフロアから戻ってきた慶一朗がリアムの肩に腕を回して何の話をしていたんだと笑いかけ、リアムの手元のグラスが空になっていることに気付いてシャルルとここにはいない友人の名を呼んで呼んでしまう。 「ケイさん、シャルルはここにはいないと思うよ」 「……うるさい」  土曜日の夜のナイトクラブという環境下、思わずいつもの癖でドリンクを作ってくれるシャルルの名を呼んでしまったと慶一朗が頬を赤くするが、ヨンソンとゴードンの恨みすら篭っているような視線に気づいてリアムと顔を見合わせる。 「どうした?」 「……お前ら、独身男の前で散々イチャつきやがって」 「イチャつきたいのなら恋人を作ればどうだ?」 「ケイさんっ!」  ヨンソンの言葉にニヤリと笑った慶一朗が猛獣の尻尾をあからさまに踏みつけるような言葉を言い放ち、背後を通ったスタッフにビールを注文するとリアムの隣に腰を下ろしてシャツの裾で曇った眼鏡を拭き始める。 「リアム、こんなふてぶてしい男を甘やかす必要はない!」 「ははは。うん。でも俺が甘やかしたいからなぁ」  ゴードンが拳を握って抗議の声をリアムに投げかけると、まるで晴れた夜空を連想させるような笑みを浮かべてリアムがさらりと言い放ち、それを聞いた三人が思わず絶句してしまう。 「うん。1人で出来る人だけど、俺がやりたいなぁ」  本当は俺がいなくても何でも出来る人だが、一緒にいる間は俺ができる事をしたいと笑うと慶一朗の目尻が仄かに赤く染まり、ヨンソンとゴードンがまるで毒牙を抜かれた獣のような顔になってしまい、それ以上2人の関係に口を挟む事は野暮な事だと察してこの話題に関しては口を閉ざすのだった。      今日はクルージングも楽しかったし帰ってからのディナーで食べたエビや牡蠣も美味しかった、本当に世話になったと、慶一朗が満足するまで踊ったことを確かめたリアムがそろそろホテルに帰ろうと促し、心身の満足感を得た慶一朗がヨンソンとゴードンに今日は世話になった礼を言い、2人もそれを受け止めて鷹揚に頷く。 「明日のフライトは何時だ?」 「昼前のフライトかな」  ヨンソンの問いかけに明後日の仕事に備える為に早く帰るつもりだとリアムが返し、ゴードンが俺は夕方の便だと答える。 「そうか。気をつけて帰れよ」 「ああ。ありがとう、ケヴィン」  またこちらに来る機会があればクルージングに連れて行ってくれと笑顔でヨンソンに手を差し出したリアムは、笑顔でしっかりとその手を握られてゴードンにも頷くと、隣で眠そうに欠伸をする慶一朗に後少し我慢してくれと苦笑する。 「大丈夫だ」 「うん」 「じゃあ、ケヴィン、GG、お休み。今日は楽しかった」  ヨンソンとは残念ながら次の再会は未定だがゴードンとはシドニーに戻ってもすぐに会えると頷き、昨日と同じように最小限の繋がりを求めてくる慶一朗の小指にそっと小指を絡め、シドニーに戻ったらディアナに元気にしていたことを伝えておくと告げると、ホーキンスの教え子であり未だに影響を受けている2人が目を見張り、余計なことを言うなよとまるで今日の出来事を口止めするようにヨンソンが詰め寄る。 「……ディアナには寄宿学校の生徒みたいだったと言っておく」 「ケイ!」   欠伸を堪えつつニヤリと笑う慶一朗の名を叫んだ2人の不良オヤジにリアムが何とも言えない顔になるが、良くしてくれた事をちゃんと伝えると告げ、ヨンソンの家に泊まっているゴードン達とナイトクラブの前で別れてホテルに戻る道を歩き出す。  2人の背中を見送ったヨンソンとゴードンだったが、小指だけで手を繋いでいることに気づき、もっと大っぴらに手を繋げば良いのにと呆れたように笑うが、ゴードンがポツリと呟いた言葉にヨンソンも頷いてしまう。 「良い時代になったな」 「そうだな」  俺たちが学生の頃に同性同士で手を繋ごうものなら教師から鞭を貰ったなと苦く笑うゴードンにヨンソンが無言で頷き、それを思えば本当に良い時代になったと笑って気分を切り替えるように夜空を見上げ、さあ家に帰るぞとゴードンの肩に腕を回し、ゴードンも同じ顔で旧友の肩を抱いてこの3日間世話になっているヨンソンのアパートに向けて歩き出すのだった。  
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  王子様というのは傅かれるものであって世話を焼くものじゃ無いだろう?
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