No.11
バスルームから、小さな悲鳴じみた声が聞こえた気がし、タブレットをソファに置いた彼は、バスルームのドアから顔を出す。
顎を押さえながら、やってしまったと肩を落とす大きな背中と、酷く落ち込んでいる顔が鏡越しに見える。
「どうした?」
「……ヒゲ、剃ってしまった」
何だ、そんな事かと言いかけた口を閉ざし、落ちている肩を上げるように、剃り落とされてしまったヒゲの跡にキスをする。
「今日のゲームはこれで勝てるぞ」
「……勝てる,か?」
「お前が昨日のようにやるべきことをすれば、な」
「……やるか」
「それでいい」
そうすれば、きっと栄光の賜杯はお前達の手に飛び込んでくる。
その言葉に落ち込んでいた顔が上がり、一目で惚れた男の顔が鏡に映し出され、無意識に息を呑んでしまう。
「女神のキスだな」
「……誰が女神だ」
バカなことを言ってないで準備をしろ。
その言葉を残してバスルームを出た彼は、放り出したタブレットで再生されている動画が、地元テレビ局のリポーターがインタビューしているものだと気付くが、そこで自信ありげな顔で話す言葉と同じものを背後から投げかけられ、振り返ること無くサムズアップを返すのだった。
#選手×アナリスト
#創作M/M Romance小説
顎を押さえながら、やってしまったと肩を落とす大きな背中と、酷く落ち込んでいる顔が鏡越しに見える。
「どうした?」
「……ヒゲ、剃ってしまった」
何だ、そんな事かと言いかけた口を閉ざし、落ちている肩を上げるように、剃り落とされてしまったヒゲの跡にキスをする。
「今日のゲームはこれで勝てるぞ」
「……勝てる,か?」
「お前が昨日のようにやるべきことをすれば、な」
「……やるか」
「それでいい」
そうすれば、きっと栄光の賜杯はお前達の手に飛び込んでくる。
その言葉に落ち込んでいた顔が上がり、一目で惚れた男の顔が鏡に映し出され、無意識に息を呑んでしまう。
「女神のキスだな」
「……誰が女神だ」
バカなことを言ってないで準備をしろ。
その言葉を残してバスルームを出た彼は、放り出したタブレットで再生されている動画が、地元テレビ局のリポーターがインタビューしているものだと気付くが、そこで自信ありげな顔で話す言葉と同じものを背後から投げかけられ、振り返ること無くサムズアップを返すのだった。
#選手×アナリスト
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