Der Weihnachtsbaum.- 2-

Über das glückliche Leben(UGL) -Lion & Uwe -

  ウーヴェの自宅に兄からの大き過ぎるプレゼントが届いたその週末、ウーヴェはリオンと一緒にクリニックの近くの広場にいくつも出ている屋台を覗き込んではお気に入りになるかもしれないオーナメントを探していた。
  先日、リアの言葉に良い案だと頷いたものの、やはり兄にツリーの飾り付けをしてくれと頼むことに気が引け、リオンもその言葉に苦笑しつつ同意をした為、今年も例年通り二人で飾り付けることにしたのだ。
  ただ、今までならばテーブルや暖炉の上に飾るクランツだったが、今年はリビングに我が物顔で存在しているもみの木に飾る為、例年一つずつ増やすオーナメントでは到底飾りが足りなくなっていた。
  その不足分を買いに来たのだが、いくつか店を回っていると足が疲れたことと喉が渇いたことから、グリューワインを飲みたいとリオンに告げ、渋々ながらも一杯だけならばと許可が下りたのだ。
  グリューワイン片手に屋台の間を通り抜け、市役所庁舎の横を通って広場に出た二人は、いつかのようにベンチに腰を下ろし、ウーヴェが少し疲れたと白い息を吐く。
  「足、痛くねぇか?」
  「・・・うん、平気だ」
  ありがとうと礼を言い周囲を素早く見回したウーヴェは、誰も自分たちを見ていない事を確かめた後、リオンの頬に素早くキスをする。
  そのキスが出会った当初を思えば進歩の証に思え、じわじわと湧き上がってくる歓喜にリオンの顔がにやけ出すが、不気味な顔をするなと呟かれて思わず口を尖らせてしまう。
  「むぅ」
  「・・・ツリーに飾り付けるなんて何年ぶりだろうな」
  不満未満の感情を見えないようにそっと繋いだ手で解消したウーヴェは、グリューワインを一口飲んで満足そうな吐息をこぼすが、ツリーの飾りなどいつ以来だろうかと自嘲し、今度はリオンのキスを頬に受ける。
  「リーオ?」
  「いつ以来でも良いじゃん。今年送って来たってことは来年も送ってくるつもりだろうから、これから毎年飾りつけすりゃあ良い。あ、いっその事、来年は兄貴も飾り付けを手伝えって言おうか」
  リアの提案を真剣に考えても良いかもしれないと笑うリオンに同じような顔で笑ったウーヴェは、確かにそれも良いなぁとも笑い、クリスマスイブと自分たちの誕生日はどうすると話題を若干切り替える。
  「ベルトランのターキー食えねぇのか?」
  「今年も頼もうか?」
  「うん。食いてぇ。・・・今までならさ、クリスマス過ぎてからしか食えなかったけど、今年はちゃんとクリスマスに食える」
  何だかすごく贅沢な気がすると笑うリオンに伏し目がちになって何も返さなかったウーヴェだったが、二人の間で繋いだ手に軽く力が込められ、今までの己を悔いている訳でも嘆いている訳でもないと教えられて安堵に胸をなで下ろす。
  「二人で初めてゆっくり過ごせる誕生日になるかな」
  「そう、だな。付き合い出して初めての誕生日も一応二人で過ごした気がするが・・・」
  あの夜の騒動は今振り返ればただただ笑い話だが、あの夜はどちらも必死だったと笑うウーヴェにリオンも笑い、今思えば滑稽な事で言い合いになったとリオンが口笛を吹く。
  どちらも男と付き合うのが初めてだった為、どちらが抱くかで言い合いになったのだが、何年前かの出来事なのに遠い遥かな昔の出来事のように思えるそれに二人同時に吹き出してしまう。
  「そんな事もあったよなぁ」
  「ああ」
  本当に色々あったと一頻り笑ったあとは自然と二人の視線がウーヴェの左足とステッキに向いてしまい、ウーヴェが口を開こうとするよりも先に暖かな腕に肩を抱かれて抱き寄せられる。
  先ほどのキスは恥ずかしいだの何だのと思ったウーヴェも、己の心を完全に崩壊させられる一歩手前にまで追い詰められ、左足を壊した事件を思い出してしまうと場所も時間も関係なく不安に襲われてしまうが、今肩を抱いて抱き寄せる暖かな腕が全ての不安を拭い去ってくれた事、今もまた不安を払拭してくれたことに気付き、周囲の視線など一切気にすることなくタバコくさいブルゾンの胸に耳を当てて目を閉じる。
  「────大丈夫、オーヴェ」
  「・・・・・・うん」
  「よし」
  もうすぐ一年を迎える事件、それに引きずられるのではなく、思い出しつつも今をちゃんと二人で地に足をつけて歩いていることを思い出せたのならそれで良いと褒められ、小さく吐息を零すとリオンの口からも安堵のため息がこぼれる。
  事件を思い出して不安を感じているのは己だけではないと気付き、感謝の言葉を伝える代わりに耳を当てていた胸にブルゾン越しのキスをすると、こめかみに素早くキスをされる。
  「それ飲んだら買い物しようぜ」
  ああ、そう言えば親父が家で飲んでいるコーヒー豆はどこで買ってるか聞いてきたから、そこで買ってるって言っておいたと笑うリオンに釣られて笑みを浮かべたウーヴェは、先日自宅で飲むコーヒー豆を買ったことを思い出すが、今夜の酒のアテに何か買って帰ろうとワインを飲み、チーズを使った何かが良いと返されて一つ頷くと、飲み干したカップをリオンに預けてお気に入りの店へと向けて歩き出す。
  「カップ返してくるから先に店に行ってろよ、オーヴェ」
  「ああ、頼む」
  大股に己が向かう方とは逆へと歩み出すリオンを肩越しに見送ったウーヴェだったが、ゆっくりゆっくり歩いていればすぐに帰ってきたリオンが追いつくことを予測し、それを正しいものにする為、いつも以上にゆっくりとステッキを突きながら広場を歩き、先日もコーヒー豆を買った店に向かうのだった。

 

  リオンが一抱えもありそうな袋を片手に軽々と、片手にいつものようにウーヴェの手を載せて自宅に戻った時、リオンのスマホが着信音を流し出し、足を止めたリオンの横を自宅の長い廊下に付けられた手すりを掴んで持てるだけの荷物を片手にウーヴェがゆっくりと歩き出すと、リオンも一つ頷いてスマホを耳にあてがう。
  「ハロ、マザー、どうした?」
  その言葉から電話の相手がマザー・カタリーナであることを知り、一体どうしたとウーヴェが肩越しに振り返るが、見えたリオンの表情からは悪い情報を読み取ることができなかったため、安心しつつリビングに入る。
  ステッキが無ければ行動の不自由を覚えるようになったウーヴェだったが、だからと言って自ら何もしない訳にもいかず、またそれを良しとしないため、出来ることはするようにしていた。
  だから今もリオンが持ってくれていたオーナメントを入れた袋を片手にリビングに入った後、流石に疲れを覚えたためにソファの肘置きに腰を下ろして一つため息をつく。
  「オーヴェ、マザーがシュトレンを作ったから取りに来いって。ちょっと行ってくる」
  「ん?ああ、今年もシュトレンを作ったのか?」
  「ああ。今年は準備が遅れたって言ってたけど、やっと出来たみてぇだな」
  毎年恒例のマザー・カタリーナお手製のシュトレンが出来上がったと嬉しそうに笑うリオンに頷き、飾り付けは出来る限りでしておくから行ってこいと、先程とは違って誰彼憚ること無くリオンの頬にキスをすると、同じく優しいキスが唇に返ってくる。
  「ちょっと行ってくるな、ダーリン」
  「ああ、行ってこい」
  もう少し早ければ二人で向かったのだが、何しろ一度自宅に帰ってきたのだ、一人で行ったほうが早いと笑うリオンに頷き、マザーやお前の弟妹たちによろしくと伝えたウーヴェは、ツリートップだけは当初の予定通りリオンに飾り付けてもらうため、他の飾りを袋から取り出してテーブルに広げ、どれをどこに飾るかを悩んでしまうが、出て行ったはずのリオンが両手に荷物を抱えて戻ってきたことに気づいて顔をあげ、そこになんとも言い難い顔の伴侶を見つけて目を瞬かせる。
  「リオン?その荷物はどうした?」
  「・・・・・・なー、オーヴェ、あんま言いたくねぇけど、でも言わせてくれ」
  「?」
  リオンの言葉に小首を傾げるウーヴェは、ソファに投げ出されるように置かれた荷物を指差されて更に首を傾げるが、まさかと呟いた瞬間、毎度おなじみの言葉が投げかけられる。
  「お前の家族はお前に甘い!!」
  「・・・・・・」
  リオンがたった今ソファに投げ出して指し示したのは、宅配業者が運んできたであろう荷物で、一抱えもあるものから小ぶりのものまで大小いくつかの箱があり、そのうちの一つを手に取ったウーヴェは、誰からの贈り物であるのかを察し、深く溜息を吐く。
  「・・・・・・ホームに行ってくるな」
  「あ、ああ、気をつけて行ってこい」
  いつもの言葉を発した後の脱力感に負けたように肩を落とすリオンに頷くことしか出来なかったウーヴェだったが、合計5個の荷物の送り主が想像した一人では無く別々の人達だったことに気付き、やはりこの箱を開けるのはクリスマスイブまで待った方が良いのかと頭を悩ませるが、すべての宛名がウーヴェだけでは無くリオンとの連名になっていることにも気付き、感謝の思いを込めた溜息を再度零す。
  先日はクリスマスツリーを送りつけてきたギュンター・ノルベルトが、今度は何を送ってきたのかと想像しつつも、父と母がそれぞれ送ってきたものが何であるかも気になってしまう。
  だが、クリスマスプレゼントはやはりイブかクリスマスの日に開けたいとの思いからそれをグッと堪え、クリスマスツリーの根元に何とか運んだウーヴェは、送り状が貼られている外装を些か乱暴に捲ると、クリスマスプレゼントと一見するだけで分かるラッピングが施された箱や袋を根元に並べ、ついでにオーナメントも飾り付けて行く。
  リオンが幼い頃気に入って手放さなかったボールのオーナメント、二人で毎年買い足しているリンゴのオーナメントとテディベアや靴下の形をした飾りを何とか飾り付け、あとはツリートップを飾れば完成にまでし、慣れない作業を一人で行ったが故の一仕事終えた安堵にソファに座り込む。
  幼い頃は両親やギュンター・ノルベルト、ヘクター、ハンナらと一緒にツリーに飾り付けをしていたが、20数年ぶりのそれに懐かしさと気恥ずかしさを感じてしまう。
  両親や兄や姉は何を贈ってくれたのだろうと思案すると同時に、己は家族に対してプレゼントを何も用意していない事に気づき、いてもたってもいられなくなるほど慌ててしまう。
  リオンへのプレゼントは今年はスーツの下に着ても大丈夫なベストとネクタイのセットを選んだのだが、今まで両親に何もしてこなかったことが今更ながらに親不孝を働いている気になり、情けない息子だと自嘲してしまう。
  己は本当にいつになれば両親を安心させられるのだろうかと情けなくなってしまうが、いつだったかリオンが生きているだけで親孝行をしていると呟いたことを思い出して心が少しだけ軽くなり、 本当にそうなら良いと呟いてソファの背もたれに後頭部を乗せたウーヴェは、ドアベルが鳴ったことに気付いて身体を起こす。
 繰り返し鳴るドアベルに少し慌ててステッキを片手にリビングを出てドアを開けると、先ほどよりは小さいがそれでも大きな荷物を持ったリオンが立っていて、お帰りと伝えながらドアを閉めると、荷物を廊下に下ろしたリオンがウーヴェの頬に帰宅のキスをする。
  「随分早かったな」
  「ただいま、オーヴェ。うん。アーベルにアパートの下で会った。家に持って来てくれる途中だったって」
  「そうなのか?彼はもう帰ったのか?」
  「うん。寄って行けって言ったんだけどな、他にも行くところがあるって。さすがにこの時期は教会関係者は忙しいな。で、マザーが俺たちに渡してくれっていっぱい荷物をアーベルに預けてた」
  シュトレン以外にも何か色々預かった事を教えられたと肩を竦めるリオンにウーヴェが足元の箱を見下ろすと、明らかにプレゼント用の包装をされた袋が二つ、それ以外に何かが入っていることが分かる包みがいくつかあり、何とも言えない顔でリオンを見る。
  「・・・・・・お互い様、だな」
  「そう、だな」
  お互いの家族がお互いに甘いことを届いたり受け取った荷物から察した二人は、仕方がない親たちだと苦笑しあうが、リオンが荷物を片手に持ち、片手をウーヴェの腰に回したため、ウーヴェも同じようにリオンの腰に腕を回す。
  「ツリーの飾り、あとはツリートップだけだ」
  「あ、飾り付けしてくれたのか?ダンケ、オーヴェ」
  オーナメントがいっぱいあっただろうと笑うリオンにウーヴェも頷き、他の家のツリーに比べればはるかに地味だが、それでも自分達のツリーだと告げると、宥めるようなキスが髪に落とされる。
  「他と比べるな、ダーリン」
  「そうだな」
  自分たちの家には自分たちに相応しいツリーを飾れば良いと笑い合ってリビングに入った二人だったが、飾り付けられたツリーを見たリオンが楽しげに口笛を一つ吹く。
  「最高」
  「・・・ツリートップはそこにある」
  ツリーのてっぺんに飾る星は約束通りお前が付けろと笑ってリオンを促したウーヴェだったが、その前にと断りを入れてリオンをソファに座らせると、いつもされているようにリオンとソファの間に割り込んで後ろから抱きしめ、柔らかなブロンドに頬をあてがう。
  「どーした、オーヴェ?」
  ウーヴェの甘えるようなスキンシップが珍しく、どきりと鼓動を速めつつ笑み交じりに問いかけたリオンにウーヴェが少しだけくぐもった声で返事をする。
  「・・・俺の家族は俺に甘いっていつも言うけど」
  「だって事実だろ?」
  振り仰ごうとするリオンを制するように顎の下で腕を交差させたウーヴェは、先ほど気づいた事実を伝える前にくすんだ金髪にキスをする。
  「その家族にお前自身も入っていることに気付いているか?」
  「・・・・・・」
  足を悪くしてからは特にそうだが、いつも横で支えてくれるだけではなく、買い物をしている途中に不安に襲われた時も心身を護ってくれただろうと告白すると、そんなのは当たり前だと微かに震える声が返事をした為、うんと認める言葉を短く伝える。
  「でも、その当たり前が、嬉しいんだ、リーオ」
  両親や兄姉達が20数年前から諦めて来たクリスマスや誕生日のプレゼント、それを贈ることの出来る関係に戻って以来、こうしてこちらの想いなど御構い無しにプレゼントを贈ってくれるようになった事と同じに、他者から見れば当たり前に思えない事を当たり前にこなしてくれるお前には本当に感謝している、ありがとうと、己の本心を伝える時にはやはり緊張を覚えて言葉が途切れ途切れになってしまうが、それでもどれだけ辿々しい言葉であっても思いをしっかりと伝えたウーヴェは、己の腕の中でリオンがもぞもぞと身動いだ後、振り返ると同時に抱きしめる為に腕を伸ばして来たことに気付いて軽く驚くが、抵抗することなくその腕の中に収まる。
  「なぁんで俺のダーリンはそんな事を言えるんだよ・・・」
  反則だ、誰よりもオトコマエのダーリンとべそをかいているような声で言い捨てられて目を丸くしたウーヴェは、男前かと聞き返し、腹が立つぐらいの男前だと叫ばれて小さく吹き出してしまう。
  「笑うなっ!!」
  「はは、仕方がないだろう、リーオ」
  お前のそんな情けない顔を見ることができるのは俺だけだから許せと笑って告げ、前髪をかき上げて姿を見せた額に小さな音を立ててキスをしたウーヴェは、反則だと叫ぶ口にもチュっとキスをする。
  「~~~~オーヴェのトイフェル」
  「キスをして悪魔と言われるのか?」
  「イジワル!」
  イジワルな事を言うオーヴェにはお仕置きだと吠えるリオンに楽しげに肩を揺らしたウーヴェは、ソファに押さえつけられて一瞬だけ嫌な気配が脳裏を過るが、己を見下ろしているのがリオンだと蒼い双眸から再確認をし、頬に片手をあてがう。
  「Ich liebe dich,俺の太陽」
  俺の太陽、愛していると繰り返すウーヴェにキスをし、Du bist mein Ein und Alles.と囁きながら覆い被さってくるリオンの背中をそっと抱きしめる。
  いつもありがとう、その言葉に常に感じている感謝の思いを込めて囁いたウーヴェは、リオンの頭が上下したことに安堵し、ツリートップを飾ろうかと囁きかける。
  「・・・・・・オーヴェが飾ってくれよ」
  「良いのか?」
  「うん」
  ツリートップはお前が飾り付けてくれと、ウーヴェの顔を囲うように手をついたリオンがはにかんだ顔で告げた為、ウーヴェも頷く代わりに目を閉じるが、ただ、ツリーの高さはリオンの身長を超えるほどのもので、流石に手を伸ばしても届かないとウーヴェが眉尻を下げた為、リオンが数秒間ほど考え込むが、妙案を思いついたと指を鳴らし、ウーヴェの腕を掴んで起き上がらせる。
  「こうすりゃ問題ねぇ!」
  「こらっ!!」
  一声放ったリオンがウーヴェを抱き上げた為、バランスを崩す恐怖からリオンにしがみついたウーヴェがくすんだ金髪に掌を一つ落とすが、確かにこれならばツリーのてっぺんに飾りをつけられることに気づき、テーブルに置いたスターを取ってくれと頼む。
  幼い頃に父に抱き上げられてこうしてツリーに飾り付けをした遠い昔を思い出したウーヴェだったが、間近に見えるリオンの顔が嬉しそうだった為、何も言わずにスターを飾り付け、導きのスターを飾り付けたからきっと東方から博士たちが来てくれるだろうと笑うと、リオンがウーヴェの胸に顔を押し付けながら俺の導きの星はお前だと告白する。
  「な、オーヴェ」
  俺たちが幸せになる為にどこに向かえば良いのか、いつも間違うことなく導いてくれる俺の博士と、いつも以上に真摯な声に告白されてどきりと鼓動を速めたウーヴェだったが、俺が博士ならばお前こそがその博士を導いてくれる星だと囁き返し、蒼いピアスが光る耳朶に口付けるのだった。

 その後、両親にプレゼントを受け取った事を伝えたウーヴェは、クリスマスイブの予定を聞き出し、自宅でアリーセ・エリザベス達と過ごす事を教えられた為、リオンも望んでいるから自宅で皆集まってベルトランのクリスマス料理を食べないかと誘う。
  ギュンター・ノルベルトにも同じ誘いをしたウーヴェは、誕生日の当日はかなり忙しくなりそうだと笑うリオンに頷き、皆が楽しみにしているだろうが、一番楽しみにしているのは他でもない己だと笑ってリオンにキスをする。
  「うん。俺も楽しみ」
  「ああ」
  二人きりで過ごす誕生日とクリスマスイブにはならないが、それ以上に楽しい時間を過ごせそうだと一頻り笑いあった後、豪勢ではないが二人なりの飾り付けをしたクリスマスツリーに目を向け、根元に置かれた色とりどりのラッピングが施されたプレゼントを一日でも早く開けたいと自然と笑みを浮かべるのだった。

 

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2018.12.24
今年のクリスマスイブと誕生日のお話になりました(・_・;


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